池田20世紀美術館で見た大作。トークイベントで遠藤彰子先生は「茶色の絵が多かったので、赤い絵を描いてみたかった」と言っていたのですが、この赤い太陽はいろんな解釈ができると思います。
例えば、地の力….欲望の力。肉体の維持のために私たちは寝て、食べて、呼吸して、排泄して、生きています。その繰り返しの果てに死を迎えるとしたら、人生は虚しい。だから誰もが夢を見たい。
太陽を背にした少女は、明日に壮大な想いを馳せると同時に、1秒毎に老いて焼け焦げていく肉体を愛しんでいる。彼女の見ている夢が決して手にできない永遠の憧れであっても、願うこと、夢見ること、祈ることで、虚しい命の燃焼を和らげることができる。赤い太陽は、そんなふうにして生まれては消えていく夢たちの鎮魂歌のように思います。
遠藤彰子「呼び聲はときを揺らす」油彩 500号
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