憧れのクリエイター。

私が広告に興味を持ったのは大学3年の頃だ。テレビのCMに現れるスーパーヒーローやヒロインたちの冒険物語は私の活力源だった。油絵を描いていても、どのように生計を立てていけばいいかわからなかったし、何よりも油絵で本当に私のいいたいことが表現できるのかわからなかった。
そんな時訪れた「グラフィックアート展」はとても衝撃的だった。シンプルで強くて、かっこいい!これらの作品がどのように作られているのかとても興味があった。私はいつかテレビCMの仕事をしたいと思って、独学で広告の勉強を始めた。
アートティレクター大貫卓也氏は、そんな私の師匠だった。日清のカップヌードルやペプシマンのCM広告は、馬鹿馬鹿しいギャグを物凄くカッコよくやっていた。人間的で奥深いものを漫画のようなノリで15秒間に収めてしまう。 これぞ本当の、「SIMPLE IS THE BEST」だ。
デザイン会社に入ってからも、私は大貫卓也氏の広告のことをよく皆に語った。でも先輩たちの多くは遠い目をするだけだった。それもそうだと思う。華やかな仕事ができるのは恵まれた才能と環境を持った一握りの人たちで、大部分は、やりたいのかやりたくないのかわからないような仕事でお金を追っているのが現状だった。
私は広告業界で華やかなCMを作る夢は叶わなかったけど、その後のデジタルアート制作でそれを叶えている。私が本当にやりたかった夢とは、「人の生活や感情を描く」ということだった。

大貫卓也 ペプシマンのCM

TOMOMI SATO’S ART WORKS
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