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神様がお創りになったもの。

1991年、三岸節子展が横浜そごうで開催されたので、当時大学3年生だった私は足を運んだ。その時強く残った印象は、鮮やかな色彩と重厚なマチエルだった。

花を「神様がお創りになったもので一番美しいもの」として、多くの作品を描き残した三岸節子。花だけでなく、木や花畑、川や自然と共存する街の風景を重厚で鮮やかな色彩で描き、それらのものが持つ確かな存在感を表現していた。

「画家はね、孤独ならないと強い絵が描けないんですよ」
そうインタビューで答えた三岸節子は、29歳で寡婦となり、60歳でパリに移住、80歳から死ぬまで老齢と戦いながら制作した。

三岸節子の絵を見ていると、「孤独」というものが決して恐ろしいものではなく、より神の息吹に近づくことではないかと思う。だって「神様がお創りになったもの」にこれだけ感動できるんだもの。それ以上に幸せなことはないと思う。


もうすぐ母の日だ。ネットを見ていたら、久しぶりに両家の親に花の鉢を送りたくなった。そのことを夫に話したら、「何年か前に花はいらないって言われたでしょ」という答えが返ってきた。そうだったっけ。その、何年か前、(いや、十数年前だ)「花はいいから家に帰ってきて」と実母に言われていたことを思い出して、ちょっと胸が痛くなった。

今はコロナ禍のため家に帰れない。どこへ行くにも気が滅入る日々の中、花を贈られたら、私だったらとても嬉しいけどな。だって花は、精一杯美しく咲いて、私を元気付けるだろうから。

三岸節子 花
三岸節子 花 10号 1989年


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