「Taker」か「Giver」か。

デジタルアートを始めて4〜5年くらい経った頃、個展をやりたいと思って銀座の画廊を歩いて回った。有名な画廊に入って、絵を鑑賞しながらスタッフに取り扱い作家をどうやって選ぶのか質問したら、「その作家がこれまでどういうギャラリーで展示してきたかが影響する」と言われ、ちょっと背筋が氷ような感じがした。振り返ってみると、今までよく道を切り開いてこれたな、と思う。本当なら、全くカテゴリー分けされない私の作品なんて、どこの画廊にも取り扱ってもらえないかもしれなかった。

展示の時、画廊主と、よく今までの活動の話をした。美術関係者は作家から何かと情報を収集したがる。そしてその情報は、すぐに広まるから恐ろしい。どういう作家は信用できないとか、うちの売り方はこうだ、とかいう話をされると、作家と画廊の信頼関係の難しさを感じた。
最近Youtubeでいろんな起業家が「ビジネスで人間関係を築くために、相手がTaker(搾取する人)かGiver(奉仕する人)かを見極めることが重要だ」と説いている。画廊ってGiverの顔していても、ちょっとした切っ掛けでTakerに転じるんじゃないかと思う。画廊が利益をを上げるために芸術家は制約を受けるが、芸術は必ずしも必要とされるもんじゃないし、売れるか売れないかは予測しにくい。

日本で最後の個展の時、今後考えている海外での活動のことを画廊主に話したら、「海外の画廊は信用出来ない」とか、「外国のアートフェアに出してもお金を払ってもらえない」とか、「逆輸入をねらっているのか、あなたは無理だ」とか、いろいろ言われた。企画で個展をさせてもらっていたのではないが「新人画家が良い取扱画廊と出会えるように努力している」と言っていた人だったので、この豹変には面食らった。今思えば、私って世間知らずだったなあと思う。

海外での展示も、いつも安泰だったわけではなかった。お金払って展示されなかったこともあったけど、絵の評価をしてもらい、熱心に宣伝販売をしてくれた画廊もあった。外国で展示して良かったと思うのは、外国の作家と一緒に展示していても違和感を感じないことだ。違和感を感じないとは、いつか通じ合えるということだと思う。だから今後も挑戦を続けたい。

TOMOMI SATO’S ART WORKS
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