ニューヨークで活躍している気鋭のアーティスト、松山智一氏の個展に行った。松山氏の作品は、マイアミのGGA GALLERYで見た。強烈なアメリカンアートと共に展示されていたその作品は売約済の赤いラベルが貼っていあり、「日本人がアメリカで頑張っているなあ」という印象があった。
最近、マイアミで見たアートが懐かしくなって、色々とネットを漁っていたら、松山氏の作品を発見した。ちょうど今、個展と画集販売のために帰国しているという。さっそく私は個展会場へ向かった。
日本文化とアメリカのポップカルチャーが混在する画面は、鮮やかな色彩にあふれていた。マイアミで見たアートの、華やかで賑やかな世界を彷彿させたが、絵の中の人物像はあまり主張がなく、日本人らしい透明感を感じた。
人種差別のあるアメリカで自己のアイデンティティと向き合ってきた松山氏は、どのような状況であっても生き抜いて行かなくてはならないという決意のもと活動を続けてきたという。
たくさんの色彩を使いこなし、まとめあげる画面構成力には圧倒される。アメリカのアートに見た強烈なエモーションは感じなかったが、花札や日本絵巻に登場する騎馬像、藤の花、百合、朝顔、日本の伝統模様は、ファンタジックにデザインされ、見ていて楽しい気分になった。
透明感は日本人の強みだな、と思う。どんな色にも染まれるということ。独自の文化を持ちながら、他国の文化とも融合できる柔軟性と軽やかさ。どんな所でも、どんな状況でも生き抜いていける。そんなことを、松山氏の作品から教えてもらった気がした。
TOMOKAZU MATSUYAMA River To The Bank 2020
TOMOKAZU MATSUYAMA Solo Exhibition 「Boom Bye Bye Pain」2021.5.22-7.10
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