遠藤彰子先生は、私が武蔵野美術大学に在学中、一度だけ卒業制作を見ていただいた。とても気さくに話しかけていただき「あなたは静的な絵ね。私は動的な絵を描くの」と評していただいたのを覚えている。人の心を描こうとしていた私は、遠藤先生の絵にとても共感した。
当時、遠藤先生は子育て真っ最中だったのだろうか。大画面に埋め尽くすように多くの子供が登場する。日本の超集団社会システムに適応するために、子供たちは多くの夢を犠牲にし、多くの義務を課せられる。いくつもの戦いを経て、彼らが大人になったとき、手にするものは「安定した生活」だ。安定は、本当に幸せなのか。その幸せは人生を保証するのか。
繰り返される日常の中で、私たちは疑問を抱き、失ったものを探し求める。社会は常に、私たちから搾取しようとしている。夢を手放した大人たちは社会を受け入れ、次世代に夢を託す。子供たちは、互いに庇い合い、夢を語り合う。それが自らの魂を救うと信じ、彼らの行く末を照らすように祈っている。
遠藤彰子 死なしむな夢 500号 1995年
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