生きる力の源

美術教室の講座を担当するので、自己紹介文のリライトをした。これを機に、アーティストステイトメントも見直そうと思った。
ヨーロッパの展示でアーティストステイトメントは重要だ。芸術を教養と捉えるヨーロッパでは作品と同様、作家のストーリーもかなりの比重で審査対象になる。最終選考に残るためには、提出書類に見直す余地があると審査側に指摘されたこともあり、自身の制作活動を振り返って再考する必要があった。

この作業は何度やっても、むずかしい。直感がやっている作業を、ぴたりと言葉で言い当てるのは簡単ではない。それでも、何度も試して自分を掘り下げていくと、少しずつ自分が何をやろうとしていたのか、見えてきた。

私は絵を描きながら「生きる力の源」を探していたのではないかと思う。デジタルアートの制作を始めて、今年で16年になるが、画風はかなり変化した。ライフステージが変わる度、見つめる対象も変わったけれど、一貫して変わらないものがある。

自然の中で生きる動物たちや、社会の中で生きる人たちの、喜び、楽しみ、悲しみ、苦しみ。命あるものに沸き起こる全ての情動は、生きる力の躍動だ。わくわくする時もあれば、神聖な静寂に包まれる時も、得体の知れない暗黒に引き込まれる時もある。それは全て、魂が内外の宇宙に触れる瞬間なのだ。この時の魂の輝きほど尊いものはないと思う。だから、一つ残らず描き残しておきたかった。

佐藤智美 楽園 2005

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