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女らしさって何?

私は他の作家の評論を書くときに、他の評論はほとんど読まない。感じたことをそのまま書いている。で、ジョージア・オキーフの花の絵を見て、すぐに入ってきたイメージは、「女らしさ」だ。

「女らしさ」は、時代によって変化していく。平安時代のお姫様は、殿方に気に入られるために琴や和歌などを嗜んでいた。私が少女だった昭和時代は、料理が上手いとか、お洒落好きとか、そういうことが「女らしさ」と呼ばれており、私は全く圏外だった。そんな私にも「豊かさ」の領域があって、人に理解されないとしても、この領域を失うことは自分を失うことだと思っていた。

いつの時代も「女らしさ」のイメージは男性の都合の良いように作られてきた。でも、それらを身につけた満足感はそんなに長くは続ない。いずれにせよ、時代とともに変わるようなものは、本質的ではないのだ。
では、「女らしさ」ってなんなのだろう。

ジョージア・オキーフの「白い花」。画面いっぱいに描かれた花は、咲くことを喜んでいるかのようだ。繊細な筆捌きで、うねるように描かれた花びらの優美なフォルム。花を描く作家はたくさんいるが、花の生命力をここまでリアルに描く作家はあまりいない。

私が思うに、女らしさとは、「誰も侵すことが出来ない生命の領域」のことだと思う。社会がどんなに抑圧したり支配しようとしても、私たちの感性が断たれることはない。いろんな物事を生命の触覚で捉えるから、希望を見つけて生きていけるということを、女性自身が気づくべきだ。人々の感情の動き、季節の変わり目に訪れる風の動き、光の温度、無彩色の日常を思い思いに色彩に塗り替え、幸福を創造していく力を、私たちは持っている。

ジョージア・オキーフ「白い花」 1932年



About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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>言葉とアートで人生をブレイクスルーするフリーランス画家 佐藤智美

言葉とアートで人生をブレイクスルーするフリーランス画家 佐藤智美

日常生活の中で、私たちの感情が
揺れた瞬間を切り取って書いています。

人間である限り、変わらないであろう幸せのヒントがそこにあると思うからです。


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