雨は天からの賜り物。

歌川広重の「名所江戸百景 大橋安宅の夕立」。突然の雨に、体を守るように傘をすぼめたり、一つの傘の下に身を寄せあって橋を渡る人々。灰色の霧に巻かれて沈んだ陸と空。無数の針のように叩きつける雨とは裏腹に、空を映す湖畔はぼんやりと明るい。この雨がいずれ止むことを、湖畔は空から伝えられている。

日本の雨は、趣があって好きだ。晴天の碧礫のように日常に訪れ、ドラマを運んでくる。ある時は戒めるように、ある時は慰めるように、心の汚れを洗い流す。津波とか、洪水とか、本当に大きな災害にあった場合は、違う風に感じるかもしれないが、私はこんな、ちょっとしたハプニングのような雨は好きだ。なぜって、こういう時は人との絆や、自分の心を鮮明に感じられるからだ。

江戸時代の人はどんな生活をしていたのだろう。大家族が長屋で過ごしていたというから、現代よりも人との距離は近かっただろう。今よりも不便だったかもしれないけど、活気があったに違いない。突然の災難にあっても、お互いに助けあいながら生きる図には、ほのぼのとした生活力を感じる。ゴッホが浮世絵の影響を受けて、いくつも作品を残した理由がわかる気がする。


歌川広重 「名所江戸百景 大橋安宅の夕立」1856-1858年




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