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「爬虫類脳」の人。

「毒親」というキーワードが流行っていて、心理学系Youtubeでそのことが解説されていた。毒親になる人というのは、いわゆる「爬虫類脳」だという。以下がその特徴だ。

【あいさつ】世間体など、体裁を気にする。
【攻撃・侵略】やられたらやり返す。喧嘩はコミュニケーション。
【求婚・求愛】喧嘩ばかりしていても夜の営みは盛ん。
【服従】自分より強い人には我慢し服従する。


誰もが子供の頃は「爬虫類脳」だった。お腹が空いたら泣き、感情のままに笑ったり、怒ったりした。成長すると、友達や家族を思いやり協力する「哺乳類脳」になり、やがて将来の目標に向かって努力する「人間脳」に育っていく。
しかし毒親と言われる人は、「爬虫類脳」から進化していない。自分が生きるのに必死で、配偶者や子供、身近な人を利用し、彼らから自由と自立を奪っていく。

現代では成人の親世代の60%が毒親だという調査結果が出ている(※1)。その理由として、戦時中に、社会から非常な我慢を強いられて育った人たちが充分に成熟しないまま大人になったことが挙げられ、彼らに子供ができると、子供に親の役割をさせてしまい、その結果、子供も自分の人生を生きることができなくなることが、少子化の原因になっている(※2)。

「爬虫類脳」の人生が、このまま次世代まで引き継がれてしまったらどうなるのだろうか。

女性の集団の中で、しばしば恐怖を感じることがある。例えば、娘が小学校の頃、ママ友が、息子の生活のタイムテーブルを完全にコントロールしていることを誇らしそうに語り、「他に教育に必要なことはないか」と私に質問した。いつもの私なら「○○君なら、これから経験して学んでいけるわよ」と返答できるのだが、彼女の不安そうな顔を見たら、言葉が出なかった。
いつかの保護者会で、スマホの使い方をどう教えるかが話題になった。家庭で行っていることを淡々と伝える人もいたが、どうやって子供をコントロールするかの話になると女子会ようなノリになっていき、脅威を感じた。

子供をコントロールすることは親の役目として当然のことと世間で言われているが、世論を盲目的に信じる自分軸のなさが逆に恐怖だった。
しかし世論はしばしば世渡りの必需品になる。例えば戦時下の日本で国民は政府に都合のいいように洗脳(教育)された。人道に反することもあったが、排斥されないために多くの人が従った。洗脳に応じなかった賢い人は拷問され生きる場所を奪われた。

戦争が終わると世の中の価値観はガラリと変わり、人々の生活も考え方も新時代に合わせて変えることを余儀なくされた。私が学生だった70〜80年代は高度経済成長期で、協調性が重んじられ、企業戦士として会社に貢献するための教育が支配的なシステムの中で行われた。その中で自由や個性を主張する人は容赦無く社会システムから排除された。

平成から令和になり、会社とか、いわゆる「箱」の中で十把一絡げに生きていても安全な人生が保証されなくなると、「個性」とか「自分軸」の大切さが謳われるようになった。しかし30〜40年前の教育を受けてきた人は、今を生き抜く術を見つけられず、メンタルを崩す人が続出している。

世論は、感情だ。感情は、状況によって変わりやすい。変わりやすいものに支配されると、人は不安定になる。
では私たちは何を信じれば良いのだろう。

今を生きる日本人は、天と地の両方に、すごい力で引っ張られながら、進むべき道を探しているように思う。欲望に根差した地の声は、先人たちが代々受け継いできた傷の癒しを求め、新しい時代が運んできた風の声は、どのように人と繋がり、心地よい人生を築くべきかを説いている。
ネット上で世論は吹き荒れ、私たちのアンテナは見境なく道標を拾う。頼りになるのは直感だ。もう今までのように「皆と同じ」ということに拘ることはない。天の手、地の手としっかりと繋がり、己の幸福を見極めることで、然るべき方向へ導かれていくと思う。

※1「親が毒親だった」と6割以上が回答 専門家は「良い意味での気持ちの割り切り」推奨
※2 気づける親・気づけない親、その違いとなぜそうなるか【毒親講座】



About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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言葉とアートで人生をブレイクスルーする フリーランス画家 佐藤智美

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