「共依存」を、ポジティブに変える。

心理学を勉強する中でしばしば「共依存」というキーワードを聞く。自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す、とwikiでも記載があるが、わかりやすく言えば「一緒にいたいのに一緒にいると傷つく」という状態だ。夫婦、親子関係などに頻繁に現れ、しばしば殺傷事件に発展する。
共依存関係の夫婦に育てられた子供は「アダルトチルドレン」(機能不全家族の中で育った子供)となり、生涯生きづらさを抱えていく。

日本にはアダルトチルドレンがとても多い。原因として、第二次世界大戦中に非常に我慢を強いられた幼少期を過ごした人が、充分に成熟しないまま大人になり、子供に正しい愛情を与えることができない、または、子供に親の役割をさせてしまうことが挙げられ、彼らが自分の人生を選択できないことから、少子化の原因にもなっている。

日本の社会には至る所に「共依存」が存在している。家庭だけでなく、会社、友達関係、親戚、近所付き合い、ママ友など。「困った時は助けてね」という名目で繋がり、負わなくてもいい責任を共に負い、ストレスを溜めている。しかし責任を逃れようとると、激しく糾弾されたりいじめられたりする。

「共依存」が自他ともに不幸に追い込むことを皆がわかっているので、安易に他人に踏み込まないよう気を使うが、内心は孤独をわかって欲しい気持ちでいっぱいだ。義務で繋がりを持ちながらも、繋がりを断つことへの不安や恐れ、他人への猜疑心、嫉妬、羨望に苛まれている。




「共依存」から解放されるには、「過去に受けた傷に気づき癒すこと」が大切だと学んだ。
でも私は、全く共依存をなくすことは難しいのではないかと思う。なぜならそれは「日本人の気質」のような気もするからだ。

私たちは人との関係を持つ時、互いを気遣うよう習慣づいている。職場で誰かが休んだ時は「大丈夫かな」と心配したり、近所に新しい人が引っ越してくると「よろしくお願いします」と挨拶にいく。誰かの不幸話を聞けば、労いの言葉や励ましの言葉をかけたりする。
他人を思って悩んだり、元気付けられたりするから、毎日が楽しくなることもあるだろうし、「共依存」を心配して他人との間に線引きすると、そんな幸福も半減してしまう。

「共依存」だっていいと思う。時と場合によって他人との距離を調整できるなら。
共に生きることを、味わい楽しめればいい。

社会や状況が変わりゆく限り、限定された関係の中でずっと生きていくことは不可能なのだ。先行きを心配してルールで自分を縛るより、人生の中で訪れた出会いから学び進化していくのが人間の自然な姿ではないだろうか。
そのようなことができた時、私たちはもうアダルトチルドレンから卒業しているだろうし、もっと力強く、ポジティブに生きることができるようになっている。


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