人生で、本当に育むべき資産とは。

身近で人生を終えていく人や死を目前に奮闘する人を目にする度に、自分の晩年を想像したりする。
最近の記事にも書いているが、死は誰にも訪れる。生を受けた瞬間から死は運命づけられているが、生きている間にそのことを意識している人はそんなにいないのではないか。死なんて考えない方が生を楽しめるのは事実だし、目一杯楽しんでいる人は最後の瞬間なんて考えるのは無意味なことだと、思うだろう。 

私はどんな晩年を過ごすのだろうか。どんな死を迎えるのか考えると、真っ先に田中一村が浮かぶ。
中央画壇に認められず、晩年は世捨て人のように奄美大島に移り住み、69歳で亡くなるまで自然を描くことに没頭した日本画家だ。
一村の奄美大島の絵は艶やかで構図も大胆で、画面の隅々から生命の喜びが感じられる。当時の日本画壇からは一線を画した画風だが、本当に、天国にダイブするように絵を描いていたんだなあと思う。

奄美大島が天国で自然が神だ、なんて、普通の人は考えない。天国をお金で買う世界で生きている人から見れば、お金が流れていない世界は無意味に思うだろう。一村が生きていた天国と、世俗的な天国は全く無縁なのだ。
世俗世界を否定するわけではないが、私達の心には、欲望を消費していくことで擦り減っていくものがあるように思う。

生前はまったく無名だった田中一村だが、これほど幸せな死を迎えた人はいないのではないか。お金は使えば減り、損失は不安にもさせるけど、奄美大島を美しいと思う心は減ったり消えたりしない。それは画家として感性を磨いてきた一村の資産だ。

人生で必要なこと。死を迎える時のために、人生の中で育てていくべき力はこの霊的な力ではないか。何もしなくても美しさや心地よさを感じられる感性。感謝する心。巷でよく言われている言葉だが、その本質を理解するのは、意外と難しいのだ。

田中一村 「秋色虎鶫(とらつぐみ)」1955年

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