子育て中の私は、ママ友集団が苦手だった。
挨拶しても顔を背けるし、街で会っても逃げていく人がいて、何を考えているかわからない怖さがあった。
朗らかで可愛いママさんと仲良くなったことがあったけど、女って仲良くなると安心するのかな、彼女の良い面と悪い面が過剰に私に侵食して、体調を崩したこともある。
どうしてこんなに神経質だったのだろう、と、振り返ってみても驚く。
巷のお母さんたちの間でも、そういうトラブルはよく聞く話だった。
あの時私は、とても頑張っていた。自分のためにではなく、人のために。
そうすることで、愛されたかったし、認められたかった。
こんなに頑張っているのに、愛されない現実に直面すると、遠い昔に傷ついた私が出てきて、いちいち泣いていた。
もしかしたら、他のお母さんも、そうだったのではないかなと思う。
子供と触れ合ううちに、自分の中のいろんな子供が出てきて、喜んだり悲しんだり、子供時代に得られなかったことを体験していたんだ。
そんなんだから、優秀なお母さんなんて、なれるわけがないんだ、と認めたら、やっと楽になれた。
もう話さなくなってしまった、手強いお母さんたちも、昔はどんな少女で、子育てをしながら、どんな世界を見ていたのか、今なら共感できるような気がする。
程よい距離感で。
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