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冥土の土産。

昨夜父の容体が急変して、急遽横浜のホスピスへ向かった。電車で1時間半。私が着くまでに、父が死んでしまったらどうしようと、心配になったけど、なんとか持ち直した。

その後、実家で介護の大変さが話題になり、葬式の話になり、これから私たちが死ぬ時に、誰がそばにいて、お金がいくらあって…という話になった。

私の老後は親世代ほどお金がないだろうし、夫に先立たれて、娘が自立したら、私は一人で死ぬんだろうなと、覚悟して生きていた。でも、みんな死ぬ時に自分を看取る人と生活費を計算して生きているとすると、人間関係って、利害関係だなと思った。

夫にそれを話すと「お前のその根拠のない自信はどこから来るんだよ。もっと老後についてちゃんと考えろよ」と呆れられた。
夫が現実的なので、私は生きていけるのだろう。




創造力を信じて気高く生きようとしても、人生の節目(恋愛、出産、死際)で、冥土に引っ張られ、人間というものの本性を知る。

父は現役時代、たくさんお金を稼いだ人だけど、いろんな柵を抱えて責任をまっとうするには、それ相当の信念が必要だったと思う。私は娘として、そのように生きた父の精神性に触れたいので、今、父の肖像画を描いている。
肖像画が出来上がったら、母がお金を払うと言っていたけど、私がそのような意図で描いていると言っても理解できないだろうな、と思うと、寂しい気がした。

人間って結局は土に還るんだから、生きているうちは、自分の理想のために、力一杯生きて経験を積むことが大事だ。そうやって心の糧を蓄えるから、死へ立ち向かっていけるのだと、少なくとも今は信じている。

でも実際、その時になったら、どんなに蓄えても足りないかもしれないけどね。

著作者:Freepik

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