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近年の作家活動で学んだこと。

デジタルアートの制作を始めてから15年の歴史を振り返ってみる。どこのジャンルにもはまらないスタイルだったので、発表の場を模索しながら進んできた。デザインフェスタから始まって、ギャラリーのグループ展、美術館での団体展、銀座での個展、海外ギャラリーでのグループ展と、出会いがチャンスを生んで、驚くほど多くの経験を積んだ。

一つ活動が広がると、一つステージが上がったと思った。美術雑誌での紹介とか、企画画廊での個展とか、一般的な商業作家の成功例しかイメージしていなかった私は、そこへ向けて進んできたにもかかわらず、いざ実現すると、その喜びは長く続かなかった。「もっともっと」を求めたが、「もっと」どこへ行けばいいのだろう、道に迷った私はここ数年活動を減らして、心理学など別の勉強に外れていた。

海外展示は良くも悪くも勉強になった。外国のギャラリーや作家との展示は刺激的で、広く私の作品を知ってもらう良い機会だったけど、輸送費が高額であることや、作品が返却されないとか展覧会に出品できない詐欺にもあった。日本の常識が海外で必ずしも通用しないこと、オンラインのコミュニケーションだけでなく、対面でも信用を築かなければならないことと、堅実にセールスに繋げるために、ステイトメントも含めた総合的なプレゼンテーションの必要性など、様々な学びを得た。



今後の活動は、資金やコミュニケーションの面でも、身丈にあった場所がいい。そこを考えると、日本でもいいのかな、と思う。それも伝統芸術の多い銀座ではなく、気鋭のイラストレーションや現代アートが集まる六本木か清澄白河あたりの方が合っていると思うし、地代と宣伝費の高額な、かしこまった画廊よりは、お茶でも飲みながらゆったりと鑑賞できる家庭的な空間がいい。ということで、次の個展は、より世界観を濃厚に仕上げた親近感のある展示にしようと企画中だ。今はSNSやインターネット広告を使えば自分で集客できるし、活動が安定すれば発展の可能性もありそうだ。

海外が嫌になったわけではない。インスタのウォールに流れてくる魅力的な作品は海外作家さんのものも多いし、実際 SNSで繋がっている半分以上のフォロワーが外国人だったりする。心に響く作品に、国や文化は関係ないのだ。私に資金力と語学力がついたら、いつか海外で個展をしたいと思う。

写真:2017 New Arts Prospect from Japan IV: Creative Act(ASHOK JAIN GALLERY/NY・USA)

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