女は海だ。奥底に未だ知られていない生物がたくさん眠っている。外から刺激がある度、それらが目覚めて踊りだしたり狂いだしたりするので、なだめたり抑えつけたり、取り扱いに忙しい。
そういえば加山雄三の歌で「海よ、俺の海よー」という歌があったな。意気揚揚とした、あるいは勇み立った感じの。男にとって海は魅力的なのかな。
「女」をテーマにしたトピックスは、飽きるほど書いてきた。
ずいぶん長いこと、「女」を戦ってきた。ちょうど峠に来た感じ。またこれからも続くかもしれないけど、生きているだけで高い山を登っているみたい。男の人は男の人で、また別の登山をしているのでしょうね。
最近は風の時代のキーワードの一つとして、「ワンネス」をよく聞く。性別、年齢、国籍関係なく、皆一つである、という感覚。
この言葉を聞くと、子供の頃の体験を思い出す。
晴れても曇ってもいない乳白色の空と、地平線まで広がる草原。走る私の頬を撫でていく風の、なんともいえない柔らかさ、優しさ。大地と、自然と、世界と一体になっていく心地よい感覚を、皆で共有できたら、最高に幸せね。
こういう風にネットに徒然書き込んでいること自体、境界が薄れている気がする。自己表現の怖さと、出会う喜び。勇気はいつも新しい体験を連れてくる。
こんなふうにして、仮想現実の世界は、少しずつワンネスに近づいていくのかもしれない。
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