人気アニメの流行り廃りが激しい。2年くらい前には「鬼滅の刃」、昨年は「SPY FAMILY」そして「推しの子」がヒットしたのは記憶に新しい。花火のように熱狂して鎮火したら、また次が出てくる。
こんなに興味がくるくる変わる時代とどう向きあっていいのか。
先日16歳の娘に「Z世代って、自分軸が薄くて、興味のあるものに飛びついては次に移っていくみたいな浮遊感があるよね」と言ったら「ママたちの昭和世代は、軸を知っているってことだね」という返答が返ってきた。
IT知識を武器にオンライン上を動き回る若い世代は、昭和世代よりもずっと自信があるように見えるが、彼らは彼らで探しているものがあるのだろう。昭和世代の軸という言葉を聞いて、ちょっとほっとした感がある。私たちは強固なシステムの中で、可能性とか個性を犠牲にしてきたが、守ってきたものもある。一言では言い難いけど、他の世代から見た方がわかるのかもしれない。
先月百貨店で若いクリエイター達と展示をやった。各自で考えたキャラクターをグッズに落とし込んで販売する彼らは、日常で表現できない感情や理想の自分を表現しているように見えた。ゆるふわ、クール、トンガリ系、今時のPOPって、多様だ。それだけ自己表現ができる時代になったということだろう。
そんなグッズ達の中で、詩集とか作品集など、重い商品を店頭に置いていた私は、ちょっと居場所がない感じだったけど、あの中でどうやったら共通言語を見つけられたかなあ、と思う。
重い、というのは、時に損をする。伝えたいことが強すぎると、伝わらなかった時の恐怖感から、コミュニケーションに消極的になってしまう。すべてを伝えようとするのではなく、相手が望んでいるものを掴んで、見合ったものを差し出す、ということができたらいいのにと思う。
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