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まだ日は沈まない。夢見て歩こう。

久しぶりに母と喋った。義父のお葬式に行ったので、その報告にと電話したが、自分の父の葬儀や介護のこと、それから私のアート活動について話題が及んだ。母も私の作品について思うことがあったようで、肉筆で描くべきとか、値段が高いとか、ターゲット設定を変えたほうがいいとか、いろいろ意見された。

母は親心として、自分の視点で気づいたことを言っているのだろう。今回ばかりは思い当たるところがあり反論しなかった。

「あんたは仕事扱いにしているけど、趣味、というか、元を取ろうとしない方が良い。散財するから」

ごもっともだ。生産力のない81歳の老人の目線で言えばそういうことなのだろう。まだ守りに入る時ではないとは思っていても、攻めた場合の勝算が見えなければ、冒険は危険だ。

時代が変わりつつある。アーティストも個人事業主となり、SNSでは、どうやって生き残るかというコメントが多く目につく。何が良いか悪いかというより、いかに目立つかを、誰もが考えているようだ。


昨日、銀座蔦屋書店で開催されているイラストレーターの日下明さんの個展へ行った。
インスタで見るには、水彩かパステル画だと思っていたが、全てAdobe Photoshopで制作していると聞いて驚いた。デジタルプリントされた画用紙をパネル貼した比較的小さな作品群は、青系の色調とファンタジックな温もりのある画風で統一され、小スペースでありながらも存在感があった。

商業目的の作家は、画風、色調、サイズ、値段を、コンセプトの一環として制作している。目につきやすい展示や、ターゲットが手に取りやすい価格を考慮して、初めて絵が売れるらしい。

「変わる時」だ。
今まで決めきれなかったことを、決める時がきたようだ。

しかし動こうとすると、「まだやるのか」「あなたはもう十分幸せなんだからもういいだろう」という声が聞こえてくる。主に昭和生まれの年配層からだ。

「成功」というキーワードを聞くと眉を顰める人がいる。そういう人は成功に展望を持てないか、あるいは貪欲に成功を求めることに嫌悪感があるのだろう。SNSであまりに多くの作品を見ていると、競争心や承認欲求ばかりが肥大し、本当に自分の求めるもを見失ってしまいがちだ。
でもこれからの時代を生きるには、昭和時代特有のブロックを外していかなくてはならない。

私たちはどんな成功を望むのか。
「成功」とは「幸せ」のことだ。自分が何者で、どんなことができて、何を得たいのか。見つめることで、自分の奥深くに湧き出る泉にたどり着く。

私は今まで自分を幸せにするために描いてきた。私が追い求めてきた幸せとは、感情的な安定と、自分自身の基盤の構築、人との絆だった。おかげさまで、今私は、幸せだ。人生における課題も80%以上は達成した。

でもまだ止まれない。
現状維持は衰退の始まりだから。

言葉と絵が私を育ててきたが、画歴より筆歴の方が長い。時々自身を、「絵を描く人間ではないのかもな」と思う時があるけれど、歩いてきた道は道でちゃんとある。絵を描いてきた経験や実績は、財産となって残っている。

「職業:画家」でもなく
「職業:ライター」でもなく
「職業:佐藤智美 」でしっくり収まる気がした。
商品は「愛・誠意」。

これから先の道も、きっと今までの道の延長上だ。私が今まで培ってきたものを活かさないと意味がない。

まだ日は沈まない。夢見て歩こう。



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