アイデンティティが破壊され創造される過程で、何が起こるかっていうと、まず、やる気が失せる。体の中で感情が収まり切らずに暴れている感じ。息をするだけで疲れる日が続いている。
世の中で起きているニュースも、興味関心のあるものしか入ってこない。「えーなんでこんなこと知らないの?」と言われるようなことも、興味がないことはどうでもいいのだ。このまま、俗世間から離れた仙人になってしまったらどうしよう。
仙人もいいな、とも思うのだけど、履歴書に書いた自分の年齢を見ると、まだ若いな、と思う。このローテンション、なんとかならないかな。
1日に何度か、小学校低学年の時に過ごした福岡の風景が思い浮かぶ。
子供部屋から見えた炭色の木の柵。窓辺に寝そべって、灰色の空を見つめていると、一斉に雨蛙が鳴き出した。
たくさんの雨蛙の鳴き声は、それぞれ微妙に音階が違っていて、ランダムに重なると混声合唱のようだ。近くの山腹にこだまして、大地に響く。オーケストラみたいだなあと思って、聴き入っていると、ザーッと雨が降り出した。
何度も聴いているうちに、雨蛙の合唱は雨が降るサインなのだと知った。私の尺度を超えた自然の統制力に、奥深い敬意を感じた。
記事を書き終えて気づいたが、雨蛙は爬虫類だ。
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