• 人生,  日常

    孤独の闇に、美しい満月。

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    窓を開けて夜空を見た。闇夜に浮かぶ、見事に丸い満月は、ほんのりと黄味を帯びていて美味しそうだ。
    「ママ、カメラを貸して。撮ってくるから」といって、嬉しそうに外へ出ていく娘を見ていると、何年か前、夫と娘とともに階段の踊り場に出て満月を撮影したことを思い出した。今年は夫も私も新事業でパソコンの前からなかなか動かないので、代わりに娘がやっている。

    月には表情がある。青白い球面にクレーター(模様)がはっきり見えると、月の機嫌が良いように見える。雲のない夜空に、月は最も美しく光る。

    月は太陽と違って、天の状態で見え方が変わる。霧の夜空には朧月、曇りの夜空には雲隠れの月、太陽の陰になる三日月、半月、最も美しい満月は、何もない澄んだ闇夜に浮かぶ。月は単体にして、その美が認められる。



    周囲や社会状況によって移ろう人の心を思った。天と月が互いに影響し合うように、社会と人も影響し合う。日常は雑音と雑念のトラッシュボックスで、時代の流れとともに、すごい速さで更新されていく。
    人間はどうしようもなく社会的な生き物だけど、日常の合間に孤独はちゃんと用意されている。空虚を超えて「無」になると、外を走り去る車の音や、しんしんと降る雨音が、音楽のように体に入ってくる。孤独な闇の満月のように、「今、此処」にいることに満ち足りていく。


    TOMOMI SATO
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    【Official Site】https://www.ts-artworks.com
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  • 家
    人生,  日常

    「帰る場所」に、錨を下ろす。

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    ここ数年で驚異的な変化があった。今まで自分のこと以外には、あまり興味を抱かなかった私が、自分と違う性質を持つ人やもの、事柄に惹かれるようになったことだ。
    無駄なことと考えていた。私とは違う世界の、違うカテゴリーにいるものとは係われるはずもないと思っていたから。でもそれら見たり、思っている時は、とても穏やかで優しい気持ちになる。

    最初は、巧妙な詐欺師を前にしているようで心がざわついた。しかし突き詰めて考えてみると、私がずっと前から押し殺していたインナーチャイルドの声だと気付いた。詐欺師に騙されたら傷つくので、この声をずっと聞かないようにしていたのだ。

    どんなネガティブも包み込む優しさとか、どんな重圧も跳ね返す明るさとか自信とか、どんな状況でも自分の感情を表現する素直さとか…そういえば私も昔はちゃんと持っていたのに、どこで失くしてしまったのだろう。

    世界は広い。知りたいこと、知らなければならないことは、たくさんある。しかし身体中の皮膚は敏感さを増している。不用意に出て行って、火傷したらどうしよう。怖さを感じながらも、私は少しずつ出航の準備をする。

    こんなときは「帰る場所」を感じたい。どんな遠い場所へ行っても戻れるように錨を下ろす。身近な人と交わす思いやりが、私を然るべきところへグラウンディングしてくれる。

    佐藤智美「家」2015年 



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  • 人生,  日常

    過去の断捨離。

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    壊れたMACが生き返った。
    HD内のデータを全部消去して、OSを入れ換変えたら無事立ち上がった。
    長年愛したMACもこれでお別れかと思っていたが、まだご縁があったようだ。タイムライン(バックアップソフト)を回していたので、画像やドキュメントデータは無事だった。

    とにかく動きの悪かったメールソフト内を整理しなければならない。前回HDを入れ替えたのは2020年正月だ。突然動かなくなり全データが消えた。それから今まで、たった1年半だが、膨大なメールの量だ。いつ何を買ったのかも覚えていない店からのダイレクトメールが恐ろしいほど溜まっていた。
    いらないものはさっさと片付けたくなる。私は半日MACに向き合い、過去メールの断捨離をした。自分の集中力に驚愕する。すっきり軽くなったメールソフトを見ると、心もきれいに片付いた気がした。

    過去のメールを遡っていくと、前に付き合いのあったギャラリーや展覧会の案内、今はあまり会っていない美術仲間や友達とのやりとりと再会した。大切な思い出は消去せずにバックアップをとっておく。走り続けていると、1年半はあっという間だ。状況が随分変わった。来年、再来年は、どうなっているだろう。予測しようとしても、いつも予想外の未来になっている。

    TOMOMI SATO
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