• 人生,  思い出

    亡くなったウサギが、会いに来た。

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    昨晩、こんな夢を見た。
    私は誰かの家にいて、そこでウサギと会った。ウサギは人間の幼児ぐらいの大きさで、感慨深そうに私を見ていたので、私はそのウサギを抱きしめた。するとウサギも、前足を私の肩に回した。なんだか動物とは思えない、まるで人間同士のような熱い抱擁だった。

    ウサギは人に飼われていた。飼い主は髪の長い中年の男性で、銀色の洒落たスーツを着ていた。私は少し広い建物の中を自由に散策していた。ウサギは、小さな娘のように私の後をくっついてまわった。

    目が覚めた後も、ウサギのあどけない顔が印象に残っていた。よく考えてみたら、9月25日は、5年前まで私の家にいたウサギのポロンの命日だった。会いに来てくれたんだと思った。
    またウサギに生まれて誰かに飼われているのだろうか。夢の中だったけど、元気そうでよかった。




    TOMOMI SATO
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    【Official Site】https://www.ts-artworks.com
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  • 人生,  思い出

    通学路で、鮮やかな秋に出会う。

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    小学校2〜3年の頃、学校から帰ってランドセルを置くと、友達と遊ぶために外へ出た。玄関を出て砂利道を少しいくとアスファルトの道路に出る。右に曲がると、石造りの垣根の向こうにはたくさん実をつけた柿の木が立っていた。

    少し冷たくなった風がシャツの裾を揺らした。肌寒さに両腕を抱きしめながら、青空に素晴らしく映える柿の赤を見つめた。
    華奢な木の枝に幾つもぶら下がった柿は、どこまでも高く澄み渡る空に向かって燃えている魂のようだった。

    友達が来て私の名を呼んだ。彼女は私の顔を覗き込んで、「柿の木に何かおるの?」と聞いた。ううん、と首を振って、私は友達と一緒に、柿の木を離れた。

    金木犀の甘い香りのなか、いつもの通学路を抜けて田園地帯に出ると、黄色い稲穂が柔らかく揺れていた。
    田園地帯を抜けると、街路樹の道に出る。脇に用水路があり、私は両手でバランスをとりながら細い縁を歩いた。できるだけ早く渡り切るのが好きだった。頭上から落ちる木漏れ日が暖かく優しい。でも、冬が近づくと、この光はだんだん力をなくしていくのだ。

    用水路は浅い川につながり、私はアスファルトの道路に降りた。路面から川面までは2mくらい。まだ入学して間もない頃、下校途中に、この川に校帽を落としてしまったことがある。自分で川面まで降りて校帽を取ったが、登って来れなくて、困っていた。ちょうど学生服を着たお兄さん達が通りかかり、その中の一人が、私に手を差し伸べてくれた。おかげで私は、無事、道に這い上がってこれた。

    家から学校までの30分の道のりは、怖くて楽しい冒険だった。ハプニングの後に大きな優しさに出会う。そんなことを毎日繰り返していたから、充実していた。



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  • 来訪者
    人生,  思い出,  日常

    ポロンの思い出。

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    5年ほど前まで、ポロンというネザーランドドワーフの女の子が我が家にいて、10年間私の仕事部屋に住んでいた。10年も一緒にいるとウサギというより、顔見るだけで何を考えているかわかってしまう姉妹のようだった。
    1日1回はゲージから出して、家の中を自由に遊ばせる。ポロンは狭いところが好きで、娘の机の下とか、私のパソコンデスクの横の作業台の下などにちょこんと座っていることが多かった。そしてお腹が空くと、私の足をツンツンと鼻で突いてみたりする。

    ポロンは本当に感情豊かなウサギだった。ウサギはあまり声を出さないものだが、ワクワクしているときや、怒っている時は、すぐにぶうぶういうので、「こいつ自然界に行ったら、すぐに猛禽類に喰われるだろうなあ」なんて家族で話していた。
    健康診断の時、診察台の上で足ダン(相手を威嚇するときにする行動)して、動物病院の医者に「普通、診察台に乗ると、ウサギは緊張して動かないもんですがね、こんなに気の強い子は初めてだ」なんて言われたこともある。

    でもポロンは優しい女の子だ。私が悲しんでいたり悩んでいるとき、彼女はいつも寄り添ってくれていた。
    深夜に仕事部屋に入ると、ゲージでねそべっていたポロンは上半身を起こして、私をみた。その時の水晶のように澄んだ目が忘れられない。

    ポロンは、毎日人間の生活を見ながらいろんなことを考えているんだろうなあ。言葉が話せたらいいのに、と思ったことがあったけど、言葉が話せないからわかることも多いような気がした。
    ポロンは2016年に他界したけれど、今も1日何度か思い出す。ポロンを抱っこした時の温度とか毛皮の匂い。それらの思い出は今も私を癒してくれる。

    佐藤智実 来訪者 2013


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