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言葉にできない気持ちに従う。

高校生の時に、美術の先生だったか、他の作家だったか忘れたけど、作品で何を描いたのか質問したら、あまり明確に答えてくれなかった。気が収まらず追求したら、「こういう気持ちを描いたのだけど、そんなこと言うの恥ずかしいでしょ」という返答が返ってきて、怒られたような気持ちになった。

言葉にできない気持ちはある。しかし私はそれを明確にしたかった。不明瞭なものを不明瞭なまま持っていくと、どこかとんでもない所へ押し流されていきそうだった。

当時(昭和)の学校教育では協調性が重視されるものの、私は快不快に敏感だった。不快なものに蓋をして周囲に合わせることは拷問以外の何ものでもなかった。思春期は自分の快不快の落とし場所を見つけるために、些細な手掛かりから自分自身を探る作業を必要とする時代だった。

何か感じたら言葉にして遺す。言葉とともに浮かんだ色や形もメモにして遺す。その積み重ねで何を表現したいかを明確にする。制作の後も振り返る。描く前と描いた後では、自分の印象が違って見えることも多々ある。そうした発見を重ねていくから成長していけるのだと信じて、制作を続けてきた。

でも今は「言葉にできないものを描く」方が楽しい。言語化してしまったら、せっかくインスピレーションで得たものもつまらなくしてしまうから。感じていることは、言葉にしない方がむしろリアリティがあるのだ。
不明瞭なもの….1日の間に私はいくつもの模様のような快不快に出会うけど、それに流される恐怖は少なくなった。むしろ、それらに素直に従った方が、自分のしかるべき場所にたどり着けると思うのだ。


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