地に足をつける。

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今年は海外コンペに乗り気ではなかった。理由はホスピスに入院していた父が亡くなったことや、家族のことで気が気でなかったことと、最近少しずつ自分の幸せや成功のイメージが明確になってきて、今までやってきたことに違和感を感じてたから。
もともとモチベーションアップのためにやっていたことなんだけど、活動の目的が見えてきたら、やる気がなくなってしまった。

海外は刺激的だし権威ある展覧会で評価されたら実績にもなる。それはそれで嬉しいけど、入賞後にコンペ主催者の団体と仕事をすることをイメージできないと、良い結果は得られないことは、これまでの応募経験から感じていた。

アートのように評価が定まらないものは、権威からの承認がマーケットでのアドバンテージになるとは思うけど、いざそれを得てみると、喜びが魂の中心に飛び込んでこない。受け取り下手なのか、それほど欲していないのか。ただ、父が亡くなり、母が弱くなって、わかったことは、私が社会的に承認されることで親にも承認されたかったのだと思う。

実際、頑張って結果を出しても親は大喜びするわけではないし、もういい加減、承認を得ようとするのをやめる決意をしたら、自分が本当に在りたい姿が見えてきた。

人間って、良くも悪くも、母なるもの、父なるものに従いたくなるのは本能だって、どこかの心理学者が言っていたけど、本当だなと思う。




最近娘が学校のコンペでグランプリを獲った。作品も良かったが、何よりも娘がこの学校をとても気に入っていて、真心込めて制作する姿勢が審査員に伝わったのかなと思う。これは授賞には大きなファクターだ。

私の制作の目的はなんだろう。私の何をプレゼンして、何を与えたいのだろう。どんな環境でどんな人と一緒にいたいのだろう。それを考えていくと、今のところ国際的な大舞台はちょっとずれている気がした。

綺麗だとか、刺激的だとか、絵一枚で与えられることなんて、そんなものだ。もっと強くて、深いものを伝えようと、大掛かりなことを考えていくと、気が遠くなる。

印象の美しさよりコンセプトを伝えたい。一枚の絵では発信力が弱いので、やっぱり個展をするべきなんだろうな。
日常生活の温かさを伝えたいので、生活雑貨にしてみるのもいいかもしれない。オンラインで発信するならエッセイとコラボした作品を描くのもいい。

個展に来てくれた人たちには、ほっとできる空間をプレゼントしたいと思う。

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Tomomi Sato

日常や今社会で起きている出来事を、アートな視点で捉え、私たちがもっと自然体で、エキサイティングに生きられるような、ものの見方、心のあり方を探っていこうと思います。

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