私が結婚する時は、年収とか学歴とかの条件は度外視していた。親は重視していたけど。そんなものと幸福は無関係だと思っていた。
「平均では結婚できなくなった」平均年収があがっても婚姻数が激減する要因
でも世の中にはそういう条件で相手を選ぶ人の方が多いということに驚く。価値観の違いか?私は外的な条件で選ばれたら、間違いなく断る。内側の目で人を見るということをしなければ、生命維持のためにいろんな物事を選ぶものなんだな。良くも悪くも。
「私」を表現するとは思ったより難しい。いろんなコミュニティでの自己紹介というと、どこに住んでいて、どんな趣味を持っていて….そんなような話からはじまる。でも本当に伝えたいのはそんなことではない。でも何をわかって欲しいのか、どうしたら伝わるのか、都度、試行錯誤している。
人は多面体で、面と面で繋がって関係ができる。付き合いの中で化学反応を絶え間なく起こし、知らない自分と出会うたび脱皮を強いられる。自己表現して受容してもらわないと、縮んで干からびていく。無視されるのは耐えられない。これは私だけ?
普通に働いて、ある程度の年齢になったら結婚して家族作って、という毎日を望む人が、私のような変わり身の早い女と一緒にいたら疲れるかもしれない。なぜって私も、社会人として、流れの早い時代に疲れているから….そういえば結婚前の私はそうではなかった。早い流れに乗ることにはエキサイトしていた。社会がどうあろうと、信じているのは自分の内側の目でであり、人に気遣う、愛を向けることには変わりないのだけど、もっと対象が幅広く、外向きだった。相手を一人に決めた時、腰を据え女としての仕事を引き受けた時に、何かを諦めたことを思い出した。(そんなこと相手は望んでいないにもかかわらず)
近くにいる人を見慣れてしまうのは感性が怠惰になるからだ。刺激され脱皮する労力を他で使いたいので、生活圏はできるだけ穏やかにしたくなる。そうやって感情は鈍化し、毎日を退屈にしていく。
どこで何をして生きたとしても、私は変わっていくし、感情は新陳代謝している。一箇所に居座って細胞を腐らせる前に、視野を広げ、自分の持っている全て面を使って進化を肯定したい。自分にはやっぱり、アートが必要だと思う。
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