街の灯

20代の頃の私は広告制作会社に勤めていて、帰宅はいつも深夜でした。 最終電車に乗り、約1時間程で着くホームタウンの駅から、自宅までの約20分間の夜道を、両親はいつも心配していましたが、私はこの夜道を歩くのが好きでした。

3 years ago

雪の夜

新しい生活のはじまりに胸をふくらませながら凍てついた夜道を歩くと、空から降る冷たい雪がみるみると道を白くしていきました。

3 years ago

赤い風船

私は14階建てマンションの12階に住んでいます。快晴の日はスカイブルーと白灰の力強いコントラストを見せ、私たちが今、少しずつ洗練され進化しつつある現代に生きていることを感じさせてくれます。

3 years ago

黄昏

私が住んでいる西葛西はちょうど江東区と江戸川区をへだてる中川沿いで、対岸には煤汚れた工場地帯と近代的なビル群が見えます。しかし夕暮れ時になると、沈んでゆく夕陽が地平線もろとも黄金に染め、すばらしく神々しい世界にしてくれます。

3 years ago