娘が毎週金曜の夕方NHKで放映されている「あはれ!名作くん」の大ファンなので、そのキャラクターデザインを手掛けているJUN OSONさんの個展を見に行った。渋谷のファッションビル内にあるギャラリーは可愛らしいパステルカラーの壁に塗り替えられ、POPな作品が展示されていた。
部屋にうずくまってスマホを見るワンコの青年とか、スマホで撮られた室内だとか、ステイホーム中の、のんびりした生活風景が描かれていたが、この「のんびり、ほんわか」感が娘は好きらしい。
昨年からコロナの脅威に世界中がさらされ、家の中での生活を強いられてきた。多くの人が亡くなり、会社が倒産し、誰もが先の見えない不安と焦燥感に苛まれているが、JUN OSONさんの作品には、そんな状況でもいいさ、とにかく今を楽しもうよ、というポジティブな姿勢が見える。作品はほとんど売約済だった。
JUN OSONさんの個展で感じたことは、「開かれた作品」だということ。こんな状況だから、芸術には不安とか恐怖とか焦燥感などが現れやすいのかなと思うのだけど、これらの作品は、そういった感情から解き放たれている。どんなに技術があっても斬新な画風でも、内なる世界だけを表現したら、その絵は「閉じれた絵」だろう。同じような感性を持った人にしか届かないし、届いたとしても、現状を切り開いていく力はない。
作品が売れなくて悩んでいる作家が多いが、何が売れるかを考えるのだったら、何がポジティブかを考えた方がいいのだろう。多くの人は自分が元気になりたいからお金を払うのだ。
JUN OSON 「D_I_S_T_A_N_C_E」展 2020-2021
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