Categories: 美術美術評論

性と社会的圧力

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ピカソの「青の時代」の作品。友人が失恋のために自殺し、深い悲しみの中でこの作品が生まれた。子供を抱いた女性(多分これは母親)と対立する裸の若い男女。背景にはベッドの上でいたわり合う二人、うずくまる女が描かれ、二人の結びつきの強さを表している。思い詰めたように、悟ったように見つめるような男性の顔が印象的だった。
作品には「人生(ラヴィ)」という題名がついているが、この男性は対峙する女性に何を見ていたのだろうか。

最近、日本屈指の大物タレントが5年にわたる不倫の責任を取って芸能界を去った。このニュースがネット上でゴシップネタになっている。不倫のニュースは最近多いが、当事者よりも社会の騒ぎ方に異常性を感じてしまう。どうして日本人は不倫に敏感に反応するのだろうか。それは、ママ友トラブルに敏感に反応してしまう私と共通のものがありそうで気になった。

人は常に安住の地を求めているが、時に「社会的圧力」に制圧される。背景にはいろんな要因があるにせよ、安住の地を得られない、それを奪われることは魂を引き裂かれるほど苦痛だ。

では何が安住の地なのか。地位と名誉を兼ね備えた人も、彼のいるところが安住の地でないなら、それを求めずにはいられない。一方、平和で安穏な暮らしをしている人も、それが永遠である確証はない。

この問題についてはっきり言及できないのは、真の安住がなんなのかは個人それぞれだからだ。そして不倫のニュースが異常に騒がれるのは、誰もが安住できないところにいながらも、いまだに男女(または身近な人)の関係に安住を信じたいからだと思う。

コロナの脅威に脅かされ、世界は進化したがっている。これまであった「安住」の定義が崩壊したからだ。そして私たちが進化を望むとき、他の文化を求めずにいられない。

家族の垣根を越えて他者を求める人の心理も、それに似ているのかもしれない。



パブロ・ピカソ 人生(ラヴィ)1903年


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Tomomi Sato

日常や今社会で起きている出来事を、アートな視点で捉え、私たちがもっと自然体で、エキサイティングに生きられるような、ものの見方、心のあり方を探っていこうと思います。

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