SNSでいくらインスパイアされても、実際会ってみないと実像はわかりにくい。変に想像を膨らまされて後で失望されるよりは、ちゃんと一線を引いた方が、お互いストレスにならない。こういう発想ができる人は、おそらく私生活もきちんとできているだろう。
Linked.inで繋がりリクエストを承諾した人からメッセージをもらった。インスタでもフォローされていて、特に変な印象もなかったからフォローバックしたのだが、確かにアーティストという肩書きで、フォロワー数は1万人を超えていた。
焦茶のカーテンに仕切られたマッサージ屋の個室で、肩甲骨の周りを手のひらでぐいぐい押されていると、いつかSNS広告で見たマッサージ屋の「肩甲骨はがし」というキャッチコピーを思い出した。
Youtubeにしてもインスタにしても、数の多い=質が高いとは言えないようだし、フォロワー数をあげようと躍起になっていない人の方が賢いんじゃないかな、と思うことがある。
本当に心に響くものは、必ずしも目に見えるものではない。アートにしても、絵具やマチエルの技法では語れない何かが、知らないうちに私たちの根底に突き刺さり、人生や社会を変えていく。
「来て直ぐ帰ってしまう人は、あなたじゃなくてもいい人。自分から行けずに、あなたが赴いて助けてあげる人が、あなたの顧客になる人」と言われて、そうかもなあ.....と思った。
顔が見えないネットの世界で大切なことは、いかにして誠実さを示し、信頼できる人を見つけるかだろう。安全なコミュニケーションをするためには、できるだけ等身大の自分でいることだ。