ここ数ヶ月間は、インターネットビジネスの勉強をしていた。Wordpressでサイトを作ったり、SEO対策をしたり、アフリエイトの準備をしたり、本業のアートからかけ離れたことをやっていて、脳が二重構造になっている。
インターネットの世界は複雑で、初心者をねらったトラップもたくさんある。しかし失敗を恐れず、慎重に策を練って進むことだ。やり方次第で成果は変わってくると思うのだけど、ネットの世界は変化も早く、ゆったりじっくり構えていられない危機感は、これからも続くのだろう。
HTMLタグと睨めっこばかりしていたら、抑圧していたものが噴き出してきそうだ。アートに対する考えも変わってきていて、エスキースを描きためていた。それを形にしたい。とにかく、むずかしいことは抜きにして、思いきり色を使って遊びたい。もう1サイトを立ち上げる予定があり、それの目処がついたら制作に入ろうか。
この絵は、アンリ・マティスの「赤いハーモニー(赤い部屋)」。穀物商人の家で生まれ育ち、若い頃は法律事務所で働いていたが、20歳のときに家族から画材をプレゼントされたのをきっかけに画業を目指す。
彼の絵は難しい思考を感じない。色彩にあふれ、見るものを楽しませる。晩年、観葉植物と鳥たちが憩う彼のアトリエからは、たくさんの傑作が生まれた。
アンリ・マティス「赤いハーモニー(赤い部屋)」1908年
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)