Categories: 人生日常社会

「人」を愛する。「間」を愛する。

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前日は最悪の気分で寝て、朝起きたらスッキリしている。結構そんな日が多い。
今後の仕事どうしようかな、お金どうしようかな、とぐちゃぐちゃに考えて寝ると、どういうわけか、昔仲の良かった、もう会うことのない友達と楽しく遊んでいる夢を見る。目覚めると、昨日まで感じていた責任とかプレッシャーが消えている。

朝日がぼんやりと明るい部屋で、夫に最近の悩みを話してみた。ちょっと対人恐怖症気味だとか、老後のお金とか、健康のこととか、よくある更年期の悩みで普段は恥ずかしくて言えなかったことなんだけど、軽く聞いて受け入れてくれたので私は楽になった。そして、自分を愛するってこういうことだ、と思った。

夫に自分の友人の話をすると、どうやって連絡が来たのかと、少しただならぬ感じで聞く。男の嫉妬心とか支配欲は女を息苦しくさせるけど、それほど彼は今、居場所を大切にしているし、必要としているのだと思った。


娘の部屋の断捨離を手伝った。キャラクターグッズがたくさんあり、白手袋をして大切に扱っているのを見ると、ただの女子高校生ではなく、一端のコレクターのように見えた。

大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
人と私の「間」にはいろんな空気や色彩があり、いつもそれを感じて楽しんでいた。人と間。合わせて人間とはよく言ったものだ。

愛するとは、その人と向き合うことだけではない。その人の周辺の空気も丸ごと受けいれることなのだ。
だから皆、自分の大切なものを伝えていかなくてはいけない。わかってもらえるまで、辛抱強く。それができなければ、私たちは本当の意味で、愛し愛されることなんてできないと思う。

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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