ご飯を食べている時や寝ている時に、急に呼吸が止まったような感じになり苦しくなることがある。慌てて深呼吸したり体制を変えてみたりして、体に酸素が行き渡るように工夫してみる。
これが深夜に起きた場合は、寝ていることがいたたまれず、起きて何かする。寝る前のインターネットはよくないが、情報を入れることで呼吸の楔になっていたものが外れ、頭と心が動き出す。
止まるのはよくないんだろう。とにかく動いて、道の気配を掴み進まねば。
タロットカード0番のカード、「愚者」を思い出した。
空を仰いでいる若者は、勢い余って崖から落ちそうだが、彼の顔には不安も恐怖もなく、好奇心でいっぱいだ。崖から落下するか飛ぶか、可能性は未知数。
今私はそんな感じだ。周りの取り巻くものが変わり、あと先わからないまま、先へ進もうとしている。
新しい扉が開かれる最もエキサイティングな瞬間にいる。嬉しいような怖いような、いつも見ているものが、いつもと違って見える緊張感で、普段の呼吸も忘れてしまう。道がはっきりすれば、呼吸もスムーズに流れるだろう。
お昼時のテレビで、若い頃に訪れたことのある果樹園を見た時、夫が懐かしそうに「ここ行ったな」といった。
30年近くも前の私に意識が飛んだ時、宙に浮いていた足が一瞬定まった気がした。普段忘れているが、着地点はちゃんと足元にあるのだ。
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高校時代、母から「目立ちたがりだった」と言われて恥ずかしい気持ちになった。社会の圧力で表現力が萎縮されたが、大人になってクリエイティビティの大切さを理解し、表現力を取り戻そうと決意。
岡本太郎は、社会常識やいわゆる外目線に合わせて自分を変えるのではなく、自分自身を社会にぶつけて傷付いたり成長していくことを「人間が膨らむ」と言っている。良い表現だなあと思う。そこには借り物でない真の喜びがあるだろう。
岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」の言葉で有名だ。鮮やかで毒々しい立体や平面作品が印象的だが、本当に人間の生命力とは何かを深く見つめている人だなと思った。