画家佐藤智美のブログ
久しぶりに上野に出た。友人が出品している新作家展を観賞するためだ。
10月にしては肌寒い。秋のコートを纏った私は、地下鉄を降りて人の流れに沿い、曇り空の下を歩いた。上野公園は、長く続いた自粛生活からの解放感を味わいたい人で賑わっていた。
東京都美術館はいくつかの美術団体の公募展が開催されていた。私も数年前、ここで展示をしていた。団体展の雰囲気はとても家庭的で、先輩作家さん達から「あなた、娘みたいね」と言われながら、会場の飾り付けを手伝ったのを思い出した。懐かしい気持ちで、受付の人に一礼し、展示会場に入った。
天井の高い、広々とした白壁にならんだ作品の色彩は、それぞれの描き手の素朴な日常を伝えていた。一つ一つを感じながら、回廊を歩いていると、一枚の絵に目が止まった。
菊池絹子 遠い思い出
しばらく見入ってしまった。子供の頃に感じた、陽だまりの記憶が蘇った。友達と、母と、こんな風に手を繋いで歩いた道は、暖かな光にあふれていた。私とともに生きているものたちと、全てを共有して笑っていた。
ずいぶん長いこと忘れていた感覚だった。失ってしまったものではなく、気づかなかっただけかもしれない。道端に人知れず咲いているたんぽぽみたいに、立ち止まってゆっくり見渡せば、手の届くところにあるような気がした。
東京都美術館を出ると、私はまた人通りに飲まれていく。今見てきた素朴な世界から切り離されて、別の日常に飲まれていく。まるで異次元に飛ばされていくみたい。
今生きている現実には、いろんな日常が混在していると思った。今見ている風景の隣には、違う風景が存在している。絵の中の子供たちが私の中から拾い上げた、優しさの記憶が、行き交う人たちの日常を写す。感情という色彩に染まった、それぞれの日常を。
どうせなら優しい色、鮮やかな色に染まりたい。「明るい」「楽しい」「優しい」そんな色に染まれたら、人生は何倍も充実するのに。
第28回 新作家展
2021年10月16日(土)〜22日(金)
東京都上野公園 東京都美術館 1階第4展示室 9:30 〜17:30
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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娘に望月けいのイラスト集を見せてもらった。今売れているイラストレーターさんだ。キャラクターデザインがベースとなっているが、緊張感のある配色とゴスロリ、エログロテイストの不穏な空気感は今の時代に共通のものを感じる。
恋愛は深化したコミュニケーションだ。言葉によるやりとりで、言えていない心を伝えるための。ちょうど心の扉が開いたところに、タイミングよく言葉を投げるみたいなコミュニケーションの積み重ねで、絆を深めていく。
行きつけの病院の血液検査結果を見たら、グルコースと尿素が標準より高く、中性脂肪が標準値より低かった。いつも異常なしなのに、こんなことは初めてだ。
渡辺優著「女王様の電話番」を読んだ。Yahooニュースに出ていた紹介記事を読んで、面白そうだったので早速Amazonで注文した。次の日に届いて、1日で読んでしまった。
今やっている世界陸上をみていても思うんだけど、自分のキャパ以内でトレーニングしていても自己ベストは出せないように、自分が持っている感性を全開にして生きないと新しい発見も感動もないのだ。