Categories: 人生社会

良い心理カウンセラーに出会うために、必要なこと。

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ネットで「なぜネット上に「野良カウンセラー」が跋扈するのか――自称可能な肩書が生む、メンタルヘルスの危険性」という記事があった。資格もないひとが心理カウンセラーを名乗って仕事するのは危険なので有資格者に限定した方がいいというような内容だ。これについてコメントが多数寄せられていて、興味深く読ませていただいた。

コロナ禍で精神を病み、藁をも掴むような気持ちで駆け込んだメンタルクリニックで、ぞんざいな扱いをされ傷ついたという人、また精神的に弱っている人に高額な費用を取ることや、肉体的な接触を持つことの危険性などが挙げられ、カウンセラーがいかに信頼されていないかを感じた。

カウンセラーの仕事を誤解している人も多いのが気になった。カウンセラーは相談者にアドバイスをするのではなく、相談者の話をありのままに受け入れ、相談者自身が問題に気付いて解決していくことをを目的としている。だから、話してすっきりしたいだけで、自分の問題を解決しようと思わない人は、カウンセラーにかかっても効果がないと思う。
これは何かを習得するために学校に通っても、それを役立たせたいという気持ちがなければ身につかないのと同じで、心理カウンセリングも、自分が本当に変わりたいと願わなければ、役に立たないのだ。

私は昨春から心理学を勉強している。学校の先生が親身に導いてくれるのは、私が真剣に学ぼうとしているからだと思う。おかげで私は心理学を自分の人生や生活に役立てられている。

自分が熱意を見せないと、相手も熱意を見せてこない。その上で、この人にお願いするか否かを判断する。これはカウンセリングだけでなく、これから関わる人や場所を決めるときも同じだ。有資格者や経験豊富な人が有効とは限らない。今、この時、自分が求めるものに、相手がマッチするのかをよく見極めなくては、その出会いは未来に繋がっていかない。

ネット上に「野良カウンセラー」が大勢いるのは、ちょっと話をして楽になりたいというだけの人も大勢いるからで、真剣に自分の問題を解決したいと願い求めるなら、それにふさわしい人を見つけるだろう。どんな人と、どんな関係を築いて、どんな未来を造っていくかは、実は、その人自身が決めていることなのだ。


About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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