「言葉」は「波動」。

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ここ数日、ネットに思いつきで文章を書くことを控えていた。あまりにも徒然と自分の気持ちを綴って心境を垂れ流すのもちょっと危険な気がして、止まっていた。
「黙る」というのは、言葉を煮詰める時間だ。それでも感性や感情は動いているので、閃きは何度も来る。忘れないようにメモを開けるけど、いい言葉が出たら、「これはシェアしないとな」と思う。このシェアしたい気持ちが時々身近な人を不快にさせる。

逆の立場で考えてみる。例えば、私の家族がネットで自分の気持ちを徒然綴っていたら、リアルで出せていないストレスがあるのではと心配してしまうが、内容によるかな。シェアリングは孤独から解放し世界を広げてくれるもの、と思うと寛容になれる。

「心の内はネットに書かないで、他人に話さないで、私だけに話して」というのは、ある種の所有欲だと思うけど、実際、自分のことを特定の人以外には話さないということは不可能だ。なぜなら私たちは、いろいろなつながりの中で生きているから。特定の人を誰かに取られる、という脅威の感覚は、その二人の間に不安要素があるのかもしれない。

感性は敏感で感情はいつも流れている。昨日私に共感していた人が、明日も共感するとは限らない。一分一秒ごとに皆成長しているから。もしその人との絆を大切にしたいなら、こういったズレをこまめに話し合い修正していくことだ。そしてそれと同時に大切なことは、感情、感性のエネルギーを止めないで、流れに従うことだ。

私が今いる場所は、いずれ古くなる。古いと感じてから飛び立つのでは遅い。動き続けていくことで育っていくものがあり、いつかそれは、不要な殻を勝手に脱ぎ捨てていく。
私にとって「言葉」を放つとは「波動」の放つことで、それを受け取った誰かのリフレクションが私を成長させる。そんなことの繰り返しで未来が拓かれていく。道が見える時の驚きと喜びは、ポジティブなカオスだ。
そういった原理を考えると、人はこの世界で所有できるものなんて、何一つないのかもなと思う。世界は人通りの多い交差点で、出会って、共感して、進化する。だから出会えた時の感動を大切に生きていきたい。

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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