何のために「占い」をするのか。

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もう少し深く星読みの勉強をしようと思って、ある講座を受けている。細かいリーディングを端折って個人の生活に役立てやすいようにし、星読み+カウンセリングとしてビジネス化するというもの。これなら西洋占星術を全く知らない人でも活用しやすいかもね。

ホロスコープリーディングを始めたのは20歳の時だ。人生の節目で迷った時にホロスコープから自分の性質や運命傾向を読んで、人生の選択に役立ててきた。

ホロスコープリーディングとは、12星座に分けたハウスに入った惑星が他の惑星にどんな働きかけをしているかで性格や運命を読むのが一般的な方法だろう。もう少し深読みするなら、小惑星やアングル(ホロスコープの東西南北)ノード(前世今世)の影響力で、起こり得る出来事や使命なども見えてくる。ホロスコープを構成する惑星やハウス、星座にはそれぞれイメージがあり、占い師はそれらを組み合わせて性格や運命を読んでいく。


物事には良い面と悪い面がある。それは真理だ。
だからホロスコープ上に現れる吉相、凶相は、絶対的なものではない、と私は考える。
例えば惑星と惑星の角度が90度となるものは、凶相(ハードアスペクト)と呼ばれ、物事の葛藤や困難を表すけれど、困難に打ち勝つ力や性格的な強さを育てたりもする。
反対に惑星と惑星が120度となる吉相(ソフトアスペクト)は、物事がなんとなくうまくいってしまうので本人は気づかないことも多い。吉相を発展させれば大きく未来は拓けていくが、意識しなければ凡庸な人生で終わってしまう。

人生をポジテイブに持っていくのが占いの使命なので、お悩みを抱える人に吉凶それ自体を切り取って伝えても、不安にさせたり依存されたりしては本末転倒だ。だから、良い面と悪い面を両方伝えて、本人の選択に任せる方が良い結果につながると思っていた。

しかしそれを夫に伝えたら「占いは相手よって言い方を変えられるようなものなのか。悪いことは悪いとはっきり伝えた方が信憑性がある」という返答が返ってきた。
自分の人生をコントロールできる(あるいはコントロールしたい)人は、はっきりと結果を伝えた方がいいのかもしれない。それに対する対策を自身で考えられるからだ。

そもそも自分で人生をコントロールしようとしなければ、どんな占いも効かない。これも事実だ。

実際、私のホロスコープ上には、どうしようもない凶相があったけど、それに何十年も取り組んだから、今はオリジナルな人生を生きられている。出生時の運命は努力次第で変えられるのだ。

そういえば、20年くらい前に占い師に見てもらった時に、占いの結果ではなく占い師自身の人生論的アドバイスが返ってきたことがある。
結果がどうだったのかを知りたいと言ったら、「これが私の占いです」という返答が返ってきて頭に来た。全く占い師の自己満足だと思った。

占い師は教祖になってはいけない。悩む人が聞きたいのは、占い師の人生観ではなく、占いの結果だ。客観性が失われると、単なる説教にしかならないので、特に年齢を重ねた占い師は気をつけたほうが良いだろう。


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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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