少女は目を閉じてアコーディオンを奏でている。背景は闇のような濃い青。幸せな夢を見ているのだろうか。少ない線で的確に形を捉え、感情まで表現するデッサン力は卓越している。
藤島先生の家でこの絵を見たとき、肌を肌色で描いていないのに驚いた。画面の中で、これだけたくさんの色を使っているのに、なんできちんと人間に見えるのだろうと思った。