電話をかける時、特に初めての人に電話をする時、私たちの心に色々な感情がわきあがります。あの人は今元気だろうか、悩み事はないだろうか、私を受け入れてくれるだろうか、期待と不安が同時に沸き起こり、キュッと胸が痛む中、相手の声が耳に入ってきます。そして私たちは、一瞬、間に流れる空気を察知します。
大人でさえそんなドキドキを味わうのだから、まだ他人と触れ合うことの少ない子供はなおさらでしょう。少女は大人の顔になり、慎重に受話器を持って耳を澄ます。この清廉な緊張感は、大人にはない美しさがあります。
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About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。