私たちは常に、「天の力」と「地の力」に引っ張られているように思います。「天の力」とは、未来を夢見て創造する力。「地の力」とは、欲望に従い、自然と一体化し生命を維持する力。例えば、愛欲は、「地の力」だと思う。それは親子間で何世代にもわたって受け継がれ、良くも悪くも、私たちを生きながらえさせてきました。
地の力は、命を生み出し育む力を持っているけれど、過剰になると、創造力を奪っていく。
人間はあまり賢くないので、未来への希望と欲望の罠を間違えてしまうことがあります。それも経験だ言えばその通りなのですが、一度天の声が聞こえないところまで流されてしまうと、魂が元の場所へ戻れる人と、そうでない人がいるようです。
それをなんとなく感覚でわかっていたので、私はいつも地の力に引っ張られながら、天の力に従って生きることに集中してきたように思います。地の声を聞いて、己を知り、天の声を聞いて、道を決める。魂が引き裂かれることがないように一瞬一瞬を気遣いながら、とてつもないエネルギーを使って、親から子へ命をつなげてきたのです。人間の生命力はすごいものだなあと思います。
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About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。