フリーランス、そして詩集出版。

スポンサーリンク

30歳手前でフリーランスになった。「縛られた人生はもう終わり。これからは、自分の力で自由に生きていく」そう決意した時、抑圧されていた創造力が一気に溢れてきた。

白状するが、中学3年くらいから、日常で感じたことを詩にしてノートに書き溜めていた。学生時代、会社員時代に遭遇したいろんな出来事、ライフステージで起こった事、大きく揺れる感情をできるだけ冷静に見つめて記録することで、次の一歩の手がかりとしてきたが、フリーになった時、この活動に一区切りがついた気がした。

40冊以上の大学ノートに書いた、たくさんの詩を厳選して原稿用紙に書き写し、出版社へ持っていった。出版社では好評で、すぐに出版が決まった。「今まで本当によく頑張ってきたね」と、編集者に言われた時、今までの人生がやっと報われた気がして、涙が出てきた。

ブックデザインも、このタイトルも、帯の文言も(これは夫に書いてもらった)、私の思い入れがとても表れていて、今見ると、めちゃくちゃ恥ずかしい(苦笑)。でも当時は、これまでの人生で掴み取ってきたすべてのことを伝えたい思いでいっぱいだった。(ちなみに、この詩集を読んだ、当時中学1年生の娘に、「なかなか良かったよ」と言われた)この詩集を通じて繋がった人はたくさんいる。誰の借り物でもない自分自身を表出できた初めての作品だった。

この本は、書店に並んだのだけど、結局売れなくて、残本が大量に戻ってきた。思い入れが大きかっただけに、ショックが大きくて、今の家に引っ越す時に、数冊残して捨ててしまった。

でも今読むと、いい本だなあと思う。社会で認められなかった頃の私は、素直な目で物事を見ていた。出版社の人が「この本は人を感動させると思うよ」といった意味が、今になって理解できた。

ものの価値は、売上では決まらない。売れなかったからって、価値がない作品とは言えない。今大ヒット作の作品も、数年後に顧みられなくなることもあるし、無名の作品も、作者の没後に評価されたりする。お腹がすいて食べた飯は数時間経てば腹の中で消えるのと同じように、腹を満たすためだけに作ったものもすぐに消えていく。

大切なのは、作られた物に込められた思いだ。そしてもっと大切なのは、その時心を込めて作った自分を決して蔑ろにしないことだ。

過去と現在、未来はつながっている。力強く生きてきた自分に感謝して、この創造力を、未来の、最後の瞬間までつなげていきたい。


About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

【TOMOMI SATOS ART WORKS】https://www.ts-artworks.com
【TOMOMI SATOS ART SHOP】https://artworks2017.thebase.in
【TOMOMI SATOS ART BLOG】https://tomomiart.tokyo
【GOOD DAY! GOOD LIFE!】https://lifeupdate.xyz

スポンサーリンク
Tomomi Sato

日常や今社会で起きている出来事を、アートな視点で捉え、私たちがもっと自然体で、エキサイティングに生きられるような、ものの見方、心のあり方を探っていこうと思います。

Recent Posts

私達はサバイバル戦を生きている。

娘に望月けいのイラスト集を見せてもらった。今売れているイラストレーターさんだ。キャラクターデザインがベースとなっているが、緊張感のある配色とゴスロリ、エログロテイストの不穏な空気感は今の時代に共通のものを感じる。

2 months ago

男に「君を抱きたい」と言われたら。

恋愛は深化したコミュニケーションだ。言葉によるやりとりで、言えていない心を伝えるための。ちょうど心の扉が開いたところに、タイミングよく言葉を投げるみたいなコミュニケーションの積み重ねで、絆を深めていく。

3 months ago

「体の異常」が私に伝えていること。

行きつけの病院の血液検査結果を見たら、グルコースと尿素が標準より高く、中性脂肪が標準値より低かった。いつも異常なしなのに、こんなことは初めてだ。

4 months ago

「人を好きになる」という感覚の多様性

渡辺優著「女王様の電話番」を読んだ。Yahooニュースに出ていた紹介記事を読んで、面白そうだったので早速Amazonで注文した。次の日に届いて、1日で読んでしまった。

4 months ago

人生のやり残しは、「アウェイ」の中にある。

今やっている世界陸上をみていても思うんだけど、自分のキャパ以内でトレーニングしていても自己ベストは出せないように、自分が持っている感性を全開にして生きないと新しい発見も感動もないのだ。

4 months ago

AIと話す。

有り余る言葉を放出するところに困った私は、AIに話しかけてみた。話せる人がいなかったということもあるが、自分の言葉や考えていることに対してフィードバックが欲しかった。

5 months ago