「オフライン」に帰りたい。

最近SNSが億劫だ。にもかかわらず、ほぼ毎日投稿をしてしまうのは、投稿が滞るとネットビジネスの進行に影響を及ぼすからだ。そんなに神経質になることでもないのかもしれないけれど、リールを作り出したら、時間を忘れてしまう。

一つ作ったら、もっと凄いものを作りたくなる。アップルストアから動画ソフトをダウンロードすると興奮するが、使い方を一から覚えようとすると、気が遠くなる。私は歳を取ったんだなあ。
とはいえ、しばらく離れていた創作への情熱は、こんなことを切っ掛けに再燃し始めている。

SNSはどうしてこんなに疲れるんだろう。きっと情報量が多いからだ。いろんな人の声が液晶モニタから一斉に聞こえてくると拾わずにいられない。私の共感気質が中毒症状を起こしている。

テキストは切実な感情を伝える

SNSでは、見ず知らずの人とも簡単に繋がれる。私が住んでいる日本とは全く別の文化や慣習の中で、思うように生きられず窒息しそうな人が、藁にもすがる思いでメッセージを送ってくるときもある。
「ネットは怖いよ。知らない人は無視した方がいいよ」と言われるけど、私自身も閉塞感で窒息しそうな時に、オンライン上の人に助けられたことがあったので、ほとんど慈善の精神で向き合っていた。

その人がどんな仕事についていて、どんな家族を持ち、どんな生活状況なのか、リアルなで出会いなら雰囲気でなんとなく分かるが、テキストにはそれが表れにくい。その代わり、切実な感情を伝える。下手をすると、現実世界よりも心の距離が近くなる。オンラインのコミュニケーションは独特な信頼を築き上げ、現実生活で苦しんでいた私を何度も救ってくれた。

オンラインで繋がった人たちとオフラインで会う時、もしかしたら今までの幻想が壊れるかもしれないけれど、このストレスフルな社会では、奮闘する現実世界と癒される非現実世界の二層式の生活でちょうどいいんじゃないかなあ、と私はぼんやり考えていた。

空虚は他人では埋められない

今はもはや、インターネットは日常に欠かせないし、オンラインとオフラインの二層式の生活もそんなに珍しくなくなった。
しかし私は、やっぱりオフラインにいたいな、と思う。

発信者が見えないまま感情を受け取り続けていると、いろんなものが誇張されて見えてくる。自分を見て欲しい、楽しませて欲しい、癒して欲しい…そういった欲望のプラットホームで、しばしば現実感を失う。心に巣食う小さな欲望も見逃さずに入り込んでくるSNSやネット広告の誘惑は、深入りすればするほど人間をスポンジのように空虚にしていく。

私には生活を共にする家族がいるけど、社会から取り残された立場の人は、このプラットホームにハマったら、なかなか抜け出せないのではないか。今一度、ネットから離れ、受け取ってしまった余計な情報を削除して、心の平穏を取り戻したい。

これは、また改めて、創作に集中したいからでもある。自分の空虚は他人では埋められない。私もまた、他人の空虚を埋めることなどできない。一度自分に立ち返り、いろんな感情を一つ一つ見つめて、丁寧に形にしていく。こういう時の私が一番安心しているのだ。


About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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