Categories: 人生社会

男女平等って何?

スポンサーリンク

もう80にもなる母と近況や娘の話をしていると、「あんたの娘はきっと稼ぐわよ」と、まるで希望をつなぐみたいに言う。

私が美大に行かせてもらった理由は「女性も手に職つけて稼げるようになるため」だった。母は、女性も男性のように稼げなければ対等になれないと思っているようで、私が大人になってからも、ずっと私の収入について言い続けていた。。

私が収入に拘ってしまうのは、母の影響だ。この歳になっても、母の呪いは続くんだなあと思う。


私たちの親世代が現役だった高度成長期は、男性も女性も国の経済成長のために人生を捧げていた。
社会で戦う男性を家で支えるというジェンダーを押しつけられた女性は、常に男性に人生を奪われたと感じていたのだろう(人生を奪われていたのは会社に囲われていた男性も同じだ)。
「いつか女性も男性と対等になれるように」というのは、当時を生きた女性の切実な願いなのだと思う。

私は今、夫に経済的に支えられているが、夫と私は不平等だと思わない。これまでの人生の中で私が夫を助けたことは何度もあったし、収入だけが人の評価対象ではないと思う。

そう思えるのは、社会的評価や常識から離れた私を、ちゃんと生きれるようになれたからだ。


「言葉とアートで人生をブレイクスルーするフリーランス画家 佐藤智美」メルマガ登録はこちら

【TOMOMI SATOS ART WORKS】https://www.ts-artworks.com
【TOMOMI SATOS ART SHOP】https://artworks2017.thebase.in
【TOMOMI SATOS ART BLOG】https://tomomiart.tokyo

スポンサーリンク
Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

Recent Posts

父の孤独。

ゴールデンウィークに家族で出かけた際、流行のゲームについて話す夫と娘に疎外感を感じた。家族のバランスを保ちながらも、自分を犠牲にしてきたことに気付き、過去の父との関係性と重なる感情を覚えた。

7 hours ago

未来を拓く「純粋性」。

岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」の言葉で有名だ。鮮やかで毒々しい立体や平面作品が印象的だが、本当に人間の生命力とは何かを深く見つめている人だなと思った。

1 day ago

「子持ち様問題」について、もう少し考えてみた。

昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。

5 days ago

「子持ち様」が育てているもの。

ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。

6 days ago

呼吸が止まる時。

空を仰いでいる若者は、勢い余って崖から落ちそうだが、彼の顔には不安も恐怖もなく、好奇心でいっぱいだ。崖から落下するか飛ぶか、可能性は未知数だ。

7 days ago

「陽キャラ」と「陰キャラ」。

教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。

2 weeks ago