世界中の人や動物を紹介したテレビ番組を見ていた。
動物が人間のように霊的で、人間が動物のように肉的に見えた。アジア、アメリカ大陸、ロシアの山林、その土地の気候や歴史が作り上げた厳しい生活を、皆一生懸命生きているんだなあと思った。
街を俯瞰でみると、密集する人や建物が地球にはえたカビのようだ。
中国の少林寺では、赤い服を着た少年たちが広場でスクエアを作ったり解散したりすることの速いこと、速いこと。
アジアにはカオスを感じる。西洋ほどいろんなものが整理されていないからか、人間の情動がそのまま街に噴き出している。
今私はこういったカオスをみると引いてしまう。人間の本性の凄まじさを見ているようで、ついていけないって感じ….。
こうみると日本という国はニュートラルだな。
繊細な感受性があり、いろんなもんに調和したり共感したりする。良し悪しはあっても揺るがない、貴重なものだ。
だからこの感受性を持って、世界で起きているいろいろなことを見たらどうなるだろうか。戦争とか、飢餓とか、厳しい自然とか、中心地での人の蠢きとか。
見るに耐えられないこともあるけれど、敢えて見る、掴みきって着地させるのは、新しい挑戦かもね。
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)