Categories: 人生日常

欲望の出処。

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昼に夫とグルメ番組を見ていた。おいしそうな食べ物を見ていると幸せな気持ちになるので好きだ。

20歳の頃は食に全く興味がなかった。正直毎日500円のラーメンでも、おじさんばかりの立ち食いそば屋に一人で入るのも平気だった。
それが変わってきたのは夫と付き合いだした頃で、グルメな夫に色んな店に連れていかれるようになってから、美味しいものとおしゃれな店を追求するようになったのだ。

「そうだな、知ると欲望が出るから」と夫が言ったとき、はた、と考えた。

私は普段(というか最近)あまり欲望を持たない。知識やスピリチュアルなものは好きだけど、それ以外のものには、欲望を持つときりがないような気がして、程々にしている。例えば、人間関係とか、お金とか、名誉とか。
食に関しても、前は節制してたな。甘いものとか脂っこいものは、たくさん食べると体に悪いと思っていたから。
コロナが流行って外出がままならなくなってからは、お家時間を充実させようと、ありものを工夫して食事を作ったり、新しい味付けを試したり、 水回りをピカピカに磨いたりしていた。

そういうふうに身の回りのものを楽しんでいると、外にいろんなものを求めなくても良くなるね。その代わり身近なものへの感受性が鋭くなる。これが本当の豊かさなのかなと思う。

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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