芸術性と人間性を切り離す。

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美大時代も、30代で執筆を学んだ時も、芸術性と人間性は違う、ということは、よく先生に指摘されていた。
人間性と芸術を結びつけて考えるようになったのは、多感な高校時代からで、作品制作の全てがそこから起因していたので、人間性と切り離して創作するなんて想像できなかったし、そのような仕事をする人も理解できなかった。それくらい私は真面目な学生だった(笑)

ここでいう「人間性」とは、道徳観のことだろう。

人としての道理、「こうありたい」「あってはいけない」という考え方は、人間性を縛ることがある。人間性とはもっと広義なもので、快楽とか暴力とか(社会的に)あってはいけないが内在しているものも含まれる。

道徳は説教じみていて面白くない。もっと面白いものがあるでしょ、皆そういうものを見たがっているのだから、それを出していかないと、という意味だったのだろう。

ジャン=バプティスト・ルニョー 「ヴィーナスとキューピッド」

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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