10年前に比べて私は、退屈に苦しむということがなくなった。日常で入ってくる情報量が多く、毎分毎秒何かにインスパイアされ脱皮し続けているようだ。1時間前に何を考えていたか思い出せない。
自分と外との境界は、あるような、ないような。いつも誰かの影響を受けていて、興奮したり、振り返ったり、発見したりしているため、目標はわかっていても集中できていない。これは良いことではないかもしれないが、悪いことにも思えない。こんなふうに感覚的に忙しい毎日は彩豊かで楽しいのだ。
昨日は少し早めの誕生日を祝ってもらった。ワインを飲んで、気持ちよく酔っ払ったわよ。たまにはいいわね、こういうの(笑)。
夫が何かある度に「お前と俺は違う」と主張する。そのくせ、ラザニアやジャムなどを作ると、子供のように喜んで食べる。
人は距離が近づくと、思ったことをポンポン言っては忘れるようになる。境界が緩むと、思考より感情が先に飛び出して、そういう時の言葉って、まるでシャボン玉だ。シャボン玉の出所を見るようにしているが、実態がないように思う。
私たちは、絶えず誰か(何か)にインスパイアされ、自分の行くべきところを見つけている。
身近な人だけでなく、テレビ番組の司会者の話とか、誰かの歌とか、ネット上の投稿とか。それらは突然ぼやけたものを明快にしたり、組み合わさって地図を作ったりするから不思議だ。
私たちはぼーっとしているようでも、常に自分に足らないものを補おうと、道標や活力源を探しているのかもしれない。もっと言ってしまえば、そういった直感こそが生きる力なのだと思う。
最近新調した圧力鍋とオーブンレンジが活躍している。少ない手間でおいしい料理ができるので、新レシピに挑戦中。新しい美味しさは、新しい幸福の発見であり、感動だ。
正直、いつも何かにインスパイアされていると、自分で自分に困惑する。そんな時、料理をすると心が落ち着く。レシピ通りに野菜を切って、調味料を入れ、加熱して時間を測る。一つ一つの工程に集中することで、今ある自分を感じることができる。
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