「一般」から遠ざかっていく。

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百貨店の展示に参加している。今回の展示は本当に一般客向けで、作家と客の「可愛い」「ありがとう」というシンプルなやり取りで売買が成されているようだ。

そうだな。13年前の横浜で行われた国際アートフェアで、私はお客とそんなやり取りをして、楽しんでいた。絵を描いて良かったなーなんて、本気で思った。

その後、私も絵もだいぶ進化したけど、それまでは承認欲求が突き動かしてきたようなもんだな。でも今それは、意味をなさなくなり、燃カスのような炎が、新しい行先を探している感じだ。

年年、「一般」が居づらくなる。
私は庶民だけど、感性は一般からズレているので、一般を理解しようと努めてきた。
でも、皆と同じことをしなければならない、ということが、これほどまでにストレスを感じることはなかった。しかし無理に合わせるのは自他共に良くないので、うだうだ考えてエネルギーを消費する前に次へ向かう。

こんなことをしていると私はどんどん一般から遠ざかって、本当に孤独になっちゃうかもと思う時もあるのだけど、感性は日々自由になり、想像力は増していくのを感じている。絵を描く事も今までより楽しくなった。

今は余計なことはしないほうがいいのかな。制作に打ち込めってことだろう。

 

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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