- 2023年12月2日
昭和世代の「根」、令和世代の「羽」。
最近テレビでよく見る番組は「Z世代が選んだ昭和の歌謡曲」とか「令和世代が選んだ昭和の女優特集」だ。多分、彼らの親世代の多くが昭和生まれなので、親からよく聞いているのだろうし、Youtubeなどでも目にするのかもしれない。
最近テレビでよく見る番組は「Z世代が選んだ昭和の歌謡曲」とか「令和世代が選んだ昭和の女優特集」だ。多分、彼らの親世代の多くが昭和生まれなので、親からよく聞いているのだろうし、Youtubeなどでも目にするのかもしれない。
アートの土俵ではいろんな作家が現代を切り取って「こう思う」「こう感じる」を主張する。人間の思うことや考えることは、今までずっと繰り返されてきて、斬新さがないと伝わらない。
日本で個展活動を6年もやっていないと、ギャラリー事情もかなり変わっている。以前はポートフォリオを持っていけば積極的に勧誘されたものだが、今はメールの返信もしないところも多い。
今まで私が一番全力発信していたと思う時は、5〜6年前だ。女性ばかりのコミュニテイで消化できなかった思いを絵にぶつけていた。でも正直、この時代の絵はあまり好きじゃない。
出展者は作品の世界観をアピールするため、ブースデザインにも、作家のコスチュームやパフォーマンスにもぬかりがない。値段もそれなりにするが、出展者の全力発信の熱意が伝わってくる。
この絵を描いた当時は、「怖いもの」に挑戦していたようなところがあった。怖さの中に美しさを見出そうとしていたのだけど、それが私の中では成功していても、うまく届かなかった作品もあった。
私は美術史に載せるというより自分を高めるために描いていた。コンペで求められる「新しさ」を追ってしまうと、私の本来の軸からずれていく気がしてきて、ここのところ、モチベーションが落ちていた。