私たちが誰かと抱き合う時、遠い昔に生きていた生命とつながった気がするのはなぜでしょうか。本能は言葉にならない原始的な力。一度走り出したら止めることができない激しい力です。私たちの祖先は、凄まじい生命力を駆使して危機を乗り越え、愛と叡智を育んできました。大地に埋まった屍たちの生への思いが、地層のように積み重なり、その大地に私たちは立っています。愛と叡智は先祖の恩恵です。長い時間をかけて先祖が遺してきた恩恵を、私たちは深い感謝を持って体験します。
The mother ground 515×364mm 色鉛筆・アクリル絵の具・CG/紙 2019
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。