大学受験と、入学後。

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大学受験の時はたくさんの木炭デッサンを描いたが、描くことを楽しめてはいなかった。

予備校でも学校でも、「絵を描くことを楽しんでください」と言われていたが、ほぼ毎日のように美術大学の受験対策の話をされていては、まるで大学合格が私に課せられた使命のように感じられて、とても楽しむどころではなかった。美大に受からなければ未来はないという思い込みから、先生の受験対策を素直に受け入れて絵を描いていた。

これは、大学に入って第1作目の木炭デッサン。高い天井のアトリエ で、光を浴びた石膏像の冷たい肌触りと、春の風の柔らかさをまだ覚えているのは、私自身も一つのハードルを超えて、安堵の中で描いていたからだと思う。


佐藤智美 デッサン 木炭 紙 1988

About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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