大学1、2年時は基本的な描画の授業が多くて退屈だった。私のデッサン力はとても誇れるものではなかったけれど、もっと心の奥深くから出てくるものを表現したかった。
友達の多くは、授業の制作は適当にして、恋やサークル活動を謳歌していた。恋に溺れる人たちに対して恐怖を感じていたのと同時に、体の奥底から噴き出すエネルギーに私の肉体がむしばまれていくようで、日常は緊迫していた。
遠景の並木道と太陽は、よく訪れていた横浜の根岸公園の風景。広がる芝生に降り注ぐ太陽に根源的な生命力を感じていた。当時はムンクの絵に影響を受けていたため、波打つような筆遣いで感情の動きを表現している。
焦燥 730×1030mm アクリル絵の具 木製パネル 1989
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。